[映画] ターミネーター4


見てきました。
なんだろね、五五点。そんな所です。

最初から最後まで戦争映画のノリです。

敵がスカイネットなだけであって、コナーは部隊司令官として活躍しとります。

おもしろいのは、マーカースが出てきて、カイル・ルースと出会って逃げ惑うシーン。
あそこはアクション映画としてすばらしいでき。
モトターミネーターとか、巨大な奴とか。

トランスポーターもいい。

で、そこ以外で盛り上がるかというと、びみょーなんですよね。
まだ、マトリックス3の方が盛り上がったぐらい。

シュワが出てくる所でちょっとがんばったかな、と思いますが、それでも迫力あるけれど、どうなのよ?という所。

物語の骨格がねえ。


それと、あれだけ荒廃しているのに、どうやって戦車とかヘリコプターとか、補給とかやってんねん?という所です。
すごい疑問だった。

五作目、六作目は正直びみょーなんじゃないか。
私はダメダメと言われてるけれど、T3の方が好きです。

[漫画] まつりスペシャル



いやあ、拾いものでした。
「花より男子」の神尾葉子氏による少年漫画。
プロレス好きという事でしたから、願ったりかなったりようやくプロレスを主題とした漫画を書けるんでしょう。

しかし、読みやすい作品ですなあ。
さすが、「花より男子」の作家ですなあ。
話もうまく恋愛要素と、プロレスの格闘技をまぜつつ、楽しいです。

やー、個人的にはもっとちぎってはなげちぎっては投げを見てみたいですな。
もう少しストリート系の話が多い方がおもしろい。
一話目の公園での格闘とか、わたるを助ける所とか、賭けプロレス(三巻)とか。

細かいギャグがツボにはまります。
社長の「太いから太ももっつうんだよ、バカヤロウ!」とか。
考える時に首ブリッジするまつりとか。

あと、VOMICになってます。
 http://www.s-cast2.net/vomic/matsuri/

四話までですが。


いくつかWebを回ってみて、
 ・どーも、次の巻で終わりっぽい(年内に作者が少女漫画復帰?)
 ・三巻で主人公食われてる
 ・三巻あたりでぐだぐだになってる
まあ、そうですねえ(^-^;)

はっきり言えば、プロレスシーンが弱いんですよ。
三巻の賭けプロレスなんか、ピンチ状態から脱出するのに数ページしかない。
テンポがいいというべきか。
週刊の少年漫画であれば、三週間かかりますよw
軸が、まつりとわたる、荒太の恋物語で他は添え物という感想がどこかにありましたが、その通りで添え物なんですよね。
HAPPYやYAWARAも恋物語はありますけれど、柔道もテニスもしっかり作中で書き込まれてるわけです。
そういう意味で、少女漫画寄りすぎたかもですねえ。

個人的には、まつりスペシャルそのまま少女漫画でやってほしいんですが。
私はこのままでもおもしろいから。




[ラノベ] レディ・ガンナー 虹色の羽



森の賢者の元へ里帰りしたベラフォード。
その前に、母の「南洋極楽鳥」の里から使者がやってくる。二〇年に一度の祭りがあるので、それに参加してほしい、と。
ベラは不審なものを感じつつも、その誘いに乗るのであった。
だが、その祭りでベラは尊様をやらされることになり・・・

なんですか。
序盤があまりにもつまらない。
というか、外部から神降ろし役を連れてきた場合って大体――という話そのものでした。
途中の紆余曲折が若干予想をはずれていただけで、相変わらず説教くさい、最後はどっかーん、まあ様式美ですな。


おもしろいかというと、様式美ですんで。
そうとしか言えないクオリティです、ハイ。


[本] 黄金旅風



飯嶋 和一氏の歴史小説を二冊目。
本屋のおすすめ賞だったらしいです。

時は江戸寛永年間、というよりも家光の時代とした方がわかりやすいですね。
まだ、鎖国政策がとられておらず、貿易の繁栄を享受していた長崎が舞台です。

とはいえ、なんだか若干の息苦しさを感じさせる内容。
キリシタン弾圧の話が繰り返し繰り返し語られ、その後の出星前夜を読んでいるだけに、これが島原につながる遠因か、と納得。
長崎が全員キリシタンだったというのは、事実なのか?とかなり驚く。

というか、キリシタンもそういい事ばかりではないぞよ。
というのは劇中に二人の主人公が学校で暴れる事からわかるのですが、それでも、お馬鹿な人々はそれを信じちゃって、時の権力にステゴロで反発して、たたきつぶされるわけで。

カソリックが伝わったばかりだからこそ、理想が実現できていたんじゃないか。
当時の欧州、特にカソリックの支配地域なんぞ、民衆は農奴ですよ農奴。
それか、サラセン人に海賊で略奪されているはずです。
それか、イスパニアとポルトガルに重税をかけられてるという状況。
そんな感慨を持ちながら、読みました。

Wikipediaなんぞを読むと、

 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8E%96%E5%9B%BD

島原の乱が決定的要因と書かれているんですが、この小説が描き出しているように、島原の乱以前からオランダと中国のみに限定する動きであったわけです。
主要因は、まあお察しの通り、西国大名の強大化を防ぎ、貿易による利を掌握したいというという所が一つ。
もう一つはキリシタンでしょうなあ。徳川教に組み入れられぬ奴は、という所です。
実際問題、鎖国が終わったとたんに、徳川幕府が終わったわけで、ある意味正しかった。

で、主人公の末次平左衛門は、九州大名がルソン攻略を企てている事を知り、それをいかに防ぐかが小説の肝になってくるわけです。
が、こんな事を上訴すれば、かえって鎖国政策が早まる。
それもわかっていても、平左衛門は決行する。

長崎を火の海にしない。

それだけを考えて。
この辺、実はキリスト教の影響があったんじゃなかろうか、と読んでいて思いました。

なんだか、おもーい小説でございました。

[ラノベ] 鋼殻のレギオス13 グレー・コンチェルト



本編が半分。
残り半分はカリアンとフェリが主人公の短編です。

本編の方なんですが、「あーあ」という感じ。
レジェンド方面の話が明かされていって、このシリーズ、どう収束つけるつもりなんだろ?と思ってしまいましたな。
というか、ツェルニの危機は回避されたんだから、別の問題がもちあがらんとしょうがないというのはわかるんですが。

それにしても、リーリンの決断が。
女が逃げれば、男は追うに決まってるじゃないですか。
どーするんですか。

グレンダン半壊決定。

という事で「あーあ」なんですが。
それを回避するのがいい大人の役目なんですが、大人が役目を全然果たしてない。
おいおい。。
そういう感想でした。


短編の方は相変わらず手紙は痛いですね。
なんだか微妙。
でも、カリアンがツェルニにやってきたのはようやく理解できましたが。
それだけですねえ。
なんかだんだんパワーが落ちて言ってる感じ。


[ラノベ] BLACK BLOOD BROTHERS11 ―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 賢者転生



あざの耕平の、吸血鬼サーガ「BBB」完結編。
朱姫の大魔術によって特区に乗り込んだミミコは、ジローと再会を目指す。それを阻止せんと動く九龍の子たち。
二人にザザの魔の手が伸びる。
ジローは九龍王を再び倒せるのか??

ネタバレありです。
すがすがしい最後でございました。

全編ハードな戦い。その後に訪れる平和がなんとも言えません。

ジローとミミコの子ができて、それを見守るコタロウ。聖域で、バウワウの子たちと追いかけっこです。
しかし、今時の子に「兄者」と呼ばせるのはどうかと>コタロウ&ミミコ。

予想外だったのは、ザザがあそこで死ぬ事ですかね。
サユカの力が半端ないというか、零距離羅炎が凶悪すぎたんでしょうね。
あれが戦いのターニングポイントだったとは。
後、カーサとの一騎打ちはあんなもんとは思うけれど、少し拍子抜けな所もあって、あー、という感じです。
もうあの時点で収束モードだからしょうがないんですが。

個人的には後一冊ぐらい後日談を出してほしいですねえ。
アヒル口のダンピールの少年が、ニット帽子の黒い女吸血鬼と夜を旅するのとか。
特区の大魔術師があわててやってくる所とか。
どんな姿になってるか明かされなかった守護者とか。。。

次回作に期待です、ハイ。

[本] 出星前夜



寿安という少年を軸に、島原の乱を書いた力作。
島原の乱というと、キリスト教徒の反乱と教えられることが多いが、実のところ、松倉家の失政に原因がある。
石高というのは、一人一石がだいたいの相場である所、一人二石を課した。
これが最大の原因である。表向きの石高と、実際の草高が倍も違う。
それでは生きていけるはずがない。

この時代、日本のキリスト者は非抵抗であった、と書く。

ゆえに、キリスト者の反乱という事はおかしい。非抵抗を捨てるという事は、棄教したと見なされるためである。
それでも、彼らは立った。

子供たちに猛威をふるった疫病。やってきた医者を追い返す役人ども。
怒りを込めて、少年、寿安は村の子らを集め、元の教会堂に立てこもった。
それに対するのは、庄屋の鬼塚である。彼こそは元有馬水軍の勇将であり、しかし今は一介の庄屋にすぎなかった。その彼は松倉家の家老田中らと相談し、松倉家の側が折れる形をとって、子供たちの立てこもりをうまく解決したのである。
だが、その約束が違えられた時、村人たちは立った。

そして、最後には何も残らなかった。

そういう物語であった。

戦になれば、老いも若いもなく、男女の区別なく、ぐちゃぐちゃになっていく。
物語の前半に美しく書かれたキリスト者たちの連帯も、所詮はそれである。島原城下に火をつけ、押し込み、反乱に協力せぬ者は殺してく。
実に人間らしい、と私は思う。

一方の非常なふぬけぶりを示す討伐側も実に人間らしい。
ふぬけ、とは人間らしい。
「行け」といくら笛吹けども足軽はうごかず、ただ蜂起軍にやられていくところがらしい。

それにしても、女子供に浸透するキリスト者とはどうにも扱いづらい。
そう思わせた。

そして、不満な点は、島原の乱は天草ジェロニモ四郎が討たれても終わっていないと考えるのに、物語がそれで終わっている所である。
寿安のその後は示されるが、先の問題の石高について、是正されたのはどうやらそれから三〇年も経た後の事である。それについて触れてほしかったと思う。





[漫画] ディアボリック・ガーデン



本屋で積んであったので、なんとなく買ってみた。

読んでみて思ったのは、「読者置いてきぼりじゃね?」という事。
主人公は悪魔を封印する喫茶店オーナーで、植物を使うという設定。
で、悪魔がだいたいゴスロリなわけですよ。

最初に蹴躓いたのが、導入役として出てくる少女がゴスロリで漫画家で、女子高生。

おい・・・orz

まあ、そういうモノだと思ってみていれば、それなりに楽しめる。
が、絵が甘い。
みていて、疲れやすいんだよな。
何の問題かわからないんだけれど。

[本] トワイライト



スカスカでした。
なんでも、英国やアメリカではハリーポッターに続くほどの大人気作品だそうで、映画化までされています。
じゃあ、どうなんだと思って買ってみたのですが、期待を大きくはずしてくれました。
なんじゃこりゃ、と言いたい。

とりあえず、大人が読む物ではないです。
なにしろ、主人公の女の子が何も考えていない。とにかくラブストーリー100%です。ただひたすらにそれだけ。
相手方の吸血鬼の男のもひでぇです。ありゃ本当に一〇〇歳超えてるのか。

たぶん、この小説のいい所は、身近である事なんでしょう。
それはアメリカやイギリスの少女たちにとって、という事であり、日本の我々にとってはなんじゃそりゃという事なんですよ。
かつ、慎重な筆運びというか。それがスカスカ、という事につながってるんですが。これで一〇〇〇円は高い。三〇〇円ならうなずける。せめて、この二倍は詰め込んでくれないと。

はっきり言って、つまらん。

これを読むなら、ヴァンパイア・キスをおすすめします。
まだこちらの方が話しの進みが速い。
まだ、マシという程度ですが。

普通に読むなら、ラノベのBBBをおすすめします。こっちの方がスケールがでかくて楽しい。

[ラノベ] 彩雲国物語 黄粱の夢



彩雲国物語の黄粱の夢をGET。早速読んでみた。
なんだか短編が立て続けな感じがしますが、書いておかないともう書く機会がないんでしょうねえ。
次からが最終章つってるし。


 ・鈴蘭の咲く頃に
 ・空の青、風の呼ぶ声
 ・千一夜


「鈴蘭の咲く頃に」では、静蘭がなぜ王子という立場から追い落とされたのか。
「空の青、風の呼ぶ声」は、そして、燕青の過去。二人の出会いがようやく判明します。
やー、殺刃賊の晁蓋はぶっとんでますな。
というか、この晁蓋やら縉華王やら、過去の人間の方がぶっとんでる気がするのは私だけ?
で、「千一夜」は邵可と薔薇姫の話です。

個人的には、「千一夜」が一番おもしろかったかな。
邵可と薔薇姫のぼけっぷりがなんとも。
というか、やっぱり邵可すげぇ。なんというか、頭の瞬発力というのが、他の登場人物(除く、霄大師)と桁が違う感じ。悠舜はじっくり型に思える。
やー、しかし、こんな所でセカイを崩壊に導くような話が転がってるとは思いませんでした。
マジで崩壊していたらどうするんだろ、と。
まあ、それも覚悟の上でやった所が、邵可の恐ろしい所でありますな。




[ラノベ] BBB10



ついにクライマックス!
ということで、香港聖戦の前夜、いったいカーサに何があったのか。アダム・王とは何が。
アンヌが倒れる時に「リズ・・」と言ったリズは誰なのか。
その真相がワインにカーサが語るという形でついに判明。
そして、一方ミミコはジローが動くのを待っていた。

 「弟を救い出します。だから、あなたも来てください」

神託を受けたミミコはすべてに優先して、特区へ向かうのだった。


いや、最後の一つ前にふさわしい巻になってます。
そのうち、「とわいらいと」なんつー吸血鬼モノのレビューを書くと思いますが、あれよりこっちの方がずっとずっと好きだなあ。
今回の主役はカーサですねえ。
つーか、今の今まで思ったのが、なぜ彼女は自分の血族を作ろうとしなかったのか。
思いつかなかった、という所なんでしょうかね。
それとも、やっぱりあきらめていたんでしょうかね。

しかし、賢者恐ろしすぎ。その強運ぷりに乾杯。
#というか、バウワウに対するサヤカの態度が笑える。

[ラノベ」 護樹騎士団物語10 燃える蹂躙鬼



リジュー君の冒険譚も一部完、だそうです。一応二部もあるそうで、そこはありがたい。

それはともかく、全編ノンストップのアクションです。シュエット姫を助けるために奮闘するリジュー君とビアン。
ビアンの戦闘力のすさまじさが明らかになります。
蹴って蹴って蹴りまくる感じ。
もう無敵。
敵をなぎ倒しつつ、進んでいく。敵の懐から脱出し、シュエット姫を追う。シュエット姫が逃げ込んだ先は、なんとビアンが予約していた船だった――

そんな感じです。もう、無茶なアクションの連続。まあ、それでもいいんですよ、というしかない。
で、タイトルは最後の数ページです。
内容とはほとんど変わりないです。

しかっし、ビアンとシュエット姫の確執は今後楽しそうだなあ、と。


レンタルマギカ 旧き都の魔法使い



いよいよ、第二部クライマックスへ。
アストラル一行は京都へ。修学旅行&社員旅行だが、猫屋敷の所属元である八葉からの招待状も届いていた。
彼らからの依頼は、レイラインを改造してくれ、というもの。
その突飛な依頼に、いつきは面食らうが・・・その最中、協会とオビオンが動き出す。
そして、ついに猫屋敷の過去が明かされる――

クライマックスという事でついに協会とオビオンが正面を切って対決。しかも、いつきは禁忌あつかいされてしまい、協会から付け狙われるはめにつーことで、ガチンコとしては最大のピンチじゃなかろうかと。
ただ、ちと少しどろどろさが足りない気配が。
まあ、猫屋敷の所属もとは結構などろどろ感がありましたが。

みかんの時とは雰囲気がなにやら違いますが、スケール感が結構楽しい。
次では影崎といつきの対決とかあるんでしょうかね?
楽しみです。

[ラノベ] とある飛空士



えっと、これ続きますよね?
というわけで、判断保留。
今の所、ラブ要素もあまりなくて、おもしろいかというと、歴史にガキが翻弄されてますなーという所だけであって、ヘタレはヘタレなままであり、頑固親父は世界を救うぐらいにしか思いがありませぬ。
今後に期待。

[ラノベ] リビングデッド・ファスナー・ロック



ここしばらくの中では、意外におもしろかったラノベ。
リビングデッド・ファスナー・ロックは奇伝小説であってまちがっても推理小説ではない。

話は、女子高生の遺体が河原で発見される所から始まる。
不思議な事に、その遺体は軽くペラペラ。そして、ファスナーがつけられていた。
しかも、その女子高生はわずか三時間前にコンビニで買い物をしていた事が判明する。
三時間で人を殺して、ファスナーをつけるにはどうやっても不可能である。
一体誰が、どうやって――

という風に始まるのだが、奇伝小説である。
中身は空っぽの遺体は皮だけで、ファスナーがつけられていた――この事から、姥皮ではないかとほのめかされるあたりから、奇伝風になってくる。

物心ついた時から大きな洋館に召し使いと住む主人公。恋心の先はその召使い。
主人公の召使いの姥皮をかぶって、主人公に取り入ろうとする幼なじみ。
二人を結ばせる事で、異能の子を得ようとする男。

最後には――

ああ、あのクライマックスのベッドシーンで解きほぐされる状況がなんとも身もだえする禁断のシュチエーションであることか。
エログロが好きな方は一度読んでみる事をオススメする。

[漫画] 彩雲国物語 第4巻



ショォォォック!!
巻末におまけ漫画がはいっていないなんて。
これは抗議したい。断固抗議したい。私はこのおまけ漫画が楽しみで買っていたような物なのだ。
非常に残念である。

それはさておき、本編は秀麗が外朝で修行する話である。
黄奇人の元でこき使われる、秀麗とヒゲ男だったがーという話である。ただ、黄奇人の設定はやっぱり小説でこそぶっとんでいるのであって、絵にしてしまうとダメですな。もったいない。いい男なんだが。
それと、黄奇人と「謎の叔父」さんの関係だが、短編集の方で中身を知ってしまうと、黄奇人哀れすぎw
百合姫じゃなければどうしようもないので、しょうがないわなーという所。

しかし、アレだな、黄奇人の手綱をつけている景柚梨は何者なんでしょうなあ。キレやすすぎです>黄奇人


というところで、話自体はおもしろく、ケチがつけようがない所です。はしょる所はうまくはしょっているし。だからやっぱりおまけが欲しかったと。



[本] イグドラジル



こりゃだめだ。
護樹騎士団物語の水月 郁見が送る、ボーイ・ミーツ・ガール。
とはいっても、護樹騎士団の世界の一つで、例によって巨大ロボットときちがいじみたアケムがでてくるわけで。
護樹騎士団物語を読んでいる人には、まあ話はわかるが、リジュー君の状況と似たような話で微妙。
読んでいない人はわけわからんのではないかと思われる。

そういうわけで、微妙。
まあ、話はボーイ・ミーツ・ガールなわけで。
何も、護樹騎士団の世界でやらんでもと思った一作。

[ラノベ] 蒼穹のカルマ



とりあえず、今年読んだラノベの中ではダントツにできが良い。
アニメ化するんじゃないだろうか、というのが一巻から感じられるすさまじい作品。

蒼穹園の騎士団に属する鷹崎カルマは、鉄仮面と呼ばれるほど笑わないクールビューティ。
それでいて、国一番の騎士だった。今日も鉄仮面で空獣を狩る。
表情を変えた時には天変地異が起こるのではないか、彼女を笑わせた者に賞金が出る、そんな話が出てくるほどの鉄仮面。
だが、ある日彼女には戦闘直後に必死の形相ですぐさま家へ帰っていった。戦う事よりも何よりも大切な事があったのだ。それは――

姪でした。
超クールビューティのカルマが、姪の在紗となると「ジェノサァァァイィ」と叫んで半狂乱する。
このギャップが笑える。

そして話は姪の授業参観に出ようとしたカルマが超理不尽な試練に遭うものであった。


笑える。


なんで、姪の授業参観に行くのに、異世界に行って魔王と戦ったり、謎のロボットを弟子にしたり、神の試練を受けたりせなあかんのかはさておき、それをまとめきった技量はすばらしい。


個人的には、僕僕先生を少しだけ連想したごった煮感でした。

[本] ローマ亡き後の地中海世界(下)



分厚い。
しかも、塩野七生のかつての本の宣伝が所々入っていて、鼻につく。これさえなければ、二冊まとめてで無条件に星5つ挙げてもいいんだが。
それを差し引いても、読んだ価値はあった。

世界史を読んでいて、ずーっとわからない事があった。
なんで、そんなにキリスト教とイスラム教はやりあっていたのか。
皮膚感覚としてわからん、という所だったのだ。
それがこの二冊を読んでようやくわかってきた。

海賊だ。

結局、一九世紀になるまでの間、地中海世界は海賊にやられていたのだ。
本書はルネッサンスの最中の、キリスト教側VSイスラムの海賊の本である。
上も含めてだが、酷いとしかいいようがない。

これはキリスト教側はイスラム側を憎悪するわな、と思う。
十字軍なんぞを起こす理由になるわ。
どう考えても、破壊力は海賊>>>>越えられない壁>>>十字軍としか思えない。

そんな中、中盤はジェノバのアンドレア・ドーリアが大活躍する。
この人もなかなか大変な人生だったと思う。雇い主のスペイン王が。。。
それと、この時代に新大陸からの金銀でヨーロッパでインフレが発生していたというのは少し驚き。

後半はマルタ包囲戦とレパント海戦。
マルタはこれまでの塩野作品では扱われていないので、興味深い。ただ、流れの中なので盛り上がりは非常に薄い。
見ていると、トルコ側の戦争は負ける時は負けるべくして負けて居るなあと思わされる。
そしてレパント。
これによってトルコの拡大が止まった。
歴史の大きな転換点と言える。


ところで、ローマ人から見ていると、キリスト教というか一神教の毒というものをさまざまと見せつけられる。
宗教が絡むと、戦争がただの戦争ではなくなり、正と邪の戦いになり、どちらも引けなくなる。
少し救われたのは、この本の扱う時代になるとキリスト教法王の権力がそぎ落とされて、少しばかりかわいらしくなっている点である。
しかしそれでも、キリストとイスラムの神の名の下に酷い世界になっていたわけで。
イスラムの方がまだキリスト教徒を認めるだけマシである。キリスト教世界の排他性と攻撃性といったらほかないなあというしかない。

つくづくいい時代に生まれたモノだと思った。


[ラノベ] ヴァンパイア・キス レインの挑戦



一作目の感じにもどった、ヴァンパイア・キスの三作目。
正直、もう良いだろうと思う。

話の中身は、例によってヴァンパイアハンターとして先生から無理矢理チア・リーディング部の調査を命じられたレインがチア・リーディング部に入って事件の捜査をするというもの。
レインはゴス少女で、かりかり来る攻撃的な少女で、それを自覚しているために無理無理と思っているのだが、しかたなくチア・リーディング部に入る。
その頃、レインの恋人のジェレスはお日様の下に出られるのを喜んで、浜辺でサーフィン教室にまんきつしていたのであった。
ジェレスが不安な自分を支えてくれない事にキレたレインは――

まあ、このシリーズは少女小説である。
一〇〇〇年生きた吸血鬼だろうと、ただの理想的な男にしかなってないわけで。
さらにいえば、世界の危機だとか言いつつも、非常に狭い。
彼女らの物言いは何かと白髪三千丈な感じで、なんでこんなに攻撃的なのかね?と思わざる得ない。
まー、ようするにターゲットではない人間が読むと疲れる。

つまらなくはないんだが。

そういう感じで、吸血鬼モノのラノベを読むなら、BBBをオススメしておく。